027: 個性の話

今日はですね、
個性というものを
ちょっと勘違いしてる人が多いんで
個性について話をしたいと思います。

えー、よくあの、
「あなた、個性がないよ」とか
「あなたもうちょっと個性出した方がいいよ」
っていう人がいるんだけど、
それはちょっと違うんです。
なんでかって言うと、
その人がこう…地味な人がいる、
あまり主張しない人がいるとすると、
そういう人はあまり自分を
主張しないという個性なんです。
で、個性は充分に出ているのに、
「あなた個性がないよ」って言われても
個性は出てるんです。
そういう個性なんです。

だから、例えばあの、相手がね、
「私個性を変えたいんだ」っていうんだったら
それは分かるんです。
でも個性がないって言われちゃうと、
じゅうぶん個性出してるしさ。

例えば伊藤さんっていう人がいて
「伊藤さんあなた、
すこし個性変えたほうがいいよ」って。
でも伊藤さんって分かったんだよね?
大勢いっぱいいる中から
あなた伊藤さんって分かったんだよね?って。
その「分かる」と言うことが個性なんだよね。
だから、顔立ちだろうが服装だろうが、
ちゃんとその人ってわかったということは
十分個性がでてるんだ。

相手の個性を尊重するって言うことは、
「あなた良くないよ」とかっていうのは、
言っている人の個性を押し付けてるんだよね?
あなたが個性と認めてないものは、
個性じゃないと思ってるんだよね。
でもそれってすごく傲慢な話だよね?
だから、相手は充分個性がある人なんだよって。

で、相手が
「私もうちょっと明るくなりたいの」
って言ったら、
「ああそれだったらさあ、
例えば髪の毛の色変えたら
ものすごく個性的になるよ」とか
そういうアドバイスが必要なんで、
相手が変えたがってもいないものを
ああしたらいいこうしたらいいっていうのは
おかしいんだよって。

だから個人的にそういうこと言うもんじゃなくて。
暗い感じで、
言葉がいいかどうか知んないんだけど、
貞子みたいに髪の毛がぺたっとしたのがいるとすると
なんか個性がないっていうけど、
あれすごい個性ですよ。
忘れられないくらいインパクトがあって。

だからその人その人に合った
個性を充分出してるんだ。
地味な人は「地味ですよ」っていう感じで
充分アピールしてるしね。
私は目立ちたくないんだっていう人は、
「目立ちたくないんだ」っていう
すごい個性で
みんながすごいアピールしててね。

えー、私の詩で
「みんな自分が花」っていうのがあるんだけど、
よく色紙に書かせてもらうんだけど、
みんな見事に咲いてるの。
で、その中で、相手が自分の個性を
あなたのように変えたいんですって言ったときだけ、
アドバイスしてあげてください。
それ以外は、みんな立派に咲いてるんだって。
ものすごい個性だね、
っていうことで見てあげてください。
そうしないと、
いちいち人のこと否定してると
苦しくなっちゃうからね。

みんな自分のセンスを尊重してください。
そして相手のセンスも
尊重してあげてください。
お互いが尊重し合った時、
あの、この地球は天国になりますからね。

はい、以上です。