はい、あの……最後に、
これは質問じゃないんですど、
『道の話』をします。
これから、いろんなテープでこの
『道の話』を最後にするようになると思います。
えー、何回も聴いてください。
人には、実は人生ってのがあるんですよ。
人生っていうのは、ひとつの道なんです。
だから、私には私の道があります。
あなたにはあなたの道があります。
いくら人のことうらやましがっても駄目です。
自分の道があるんです。
で、その道を歩くしかないんです。
えー、こう言うとおかしいんだけど
あの、偉いとこの家に生まれりゃ生まれたで
大変なこともあるんです。
みんないろんな道があるんです。
人のことを羨ましがってもだめなんです。
で、自分の道を歩くしかないんです。
ただこの道をふてくされながら
歩くこともできるんです。
「やんなっちゃたな」
って言いながら歩くこともできるの。
でも「楽しいな」とか「幸せだな」とか
「あ、道に花が咲いてんじゃん」とか。
どの道もいろんな人と出会います。
「こんにちは」とか
「ごきげんいかがですか」
とか挨拶して
ニコニコ挨拶しながら行くこともできるんです。
で、どんな道でもいいから
ニコニコ、ニコニコして歩いてると
必ず分かれ道がくるんです。
幸せの方へ行く道と、
不幸な方へ行く道があるんです。
で、不平不満だとかああなったらいいな、
こうなったらいいなって
言いながら歩いてると
必ず不幸の方へ行くんです。
「この道幸せだな」とかね、
「今日もご飯が食べられて幸せだな」とか
「日本に生まれて幸せだな」とか
「今日みんなと会えて幸せだな」って
言いながら歩いてると
分かれ道で必ず良い方に行くんです。
で、またしばらく行くと
また分かれ道があるんです。
常にある程度行くと
分かれ道が出てくるんです。
だから、どんな酷いところからでも
また幸せにあがってくるんです。
で、どんな幸せな人でも
不平不満を言いだしてくると
どんどん落ちてくるんです。
人の運命は変えられるんです、本当に。
だから、あなたが「幸せだね」とか
今は子育ての問題なんだけど
「お前のこと信じたいよ」とか
「お母さんとお前で仲良く暮らそうね」とか
心があったまるような
人に聞かれても爽やかなような答えを出してる
と幸せな方に幸せな方にいくんです。
だから、本当にあの世で
結婚しないと決めてきたような人ですら
お嫁さんが来たり
ね、そのお嫁さんと仲良くいったりするんです。
で、不幸なこと不幸なことって
嫁さえきてくれればとか、この子にって
こういうなんつーの不平不満…
あの、望みというのは不平不満なんですよ。
あなたの言ってるのは望んでんじゃないんです。
現状に不満を言ってるんですよ。
で、不満を言っててもしお嫁さんがきたら
ほんとにその不満と
同じくらい不満のお嫁さんがくるんです。
で、不満と不満がぶつかったとき
血みどろの戦いになるんです。
だから、あなたは幸せになりたいんですか?
不幸になりたいんですか?って
今のこの道を「幸せだね」とか……
ね、「お前と仲良く生きようね」とか
子供のこと「信じてるよ」とか
子供の成績すごいがっかりした顔して
「いい?お母さんあんたのこと信じてるから」って
顔が違うの。
幸せの道じゃないよそれって。
それより
「お母さんはあんたのこと本当に信じてるよ」って
「成績なんか気にすることない」って
お母さんだけは絶対味方だよ、
お父さんだけは味方だよって言ったら
この子も良い方に良い方に行くの。
常に分かれ道があるんだよって。
不平不満を言いながら
幸せになることできないよ。
えー、このテープはね
皇帝ペンギンの話なんだけど
この皇帝ペンギンは何ですかっつったらね。
あんなもう最悪に地球上で最悪の環境がね、
あの南極だったりね北極だったり
あの環境の中ですら肯定的に生きる、ね。
動物がいるんだよねって。
あの子たちはあそこが
最高だと思ってるんだよって。
それを言いたいのね。
えー、人には人の道がある。
鳥には鳥の道がある。
すべてのものには道がある。
えー、道教でいうタオの世界だよ。
地球は、地球の道があるんだよ。
太陽の周り全くくるいなく回るっちゅう、
月には月の道がある。
で、幸せには幸せの道があるんだよ。
えー、以上です。
ありがとうございました。