不幸は勘違いから始まる

お弟子さんたちとの伝説の講演

(前略)

不幸な人はね、誰か許せないんです。
誰か許せないか。
自分が許せない。
それで許せない状態で幸せってなれないんだよ。
だからもう許してやんな。
「いえ、許せないんです」
もういいじゃないか、許してあげな。
「でもね、一人さんね
あの人私にねこんな事したんです、
こんな事言ったんです、だから私許せないんです、
あの人の事考えると夜も眠れなくなっちゃうんです、
ごはんも食べれなくなっちゃうんです、
だから私、許せないんです……」
あっそう、はっきり言うよ。
相手は寝てるよ(笑)

「3年許せないんです、5年許せないんです……」 
許せないって事は、
その人の事考えてるんだよね。
何で嫌いな人に
自分の大切な時間を捧げる必要があるんですか。
3年許せません、
5年許せません、
10年許せません。 
許せない、許せないと言いながら
自分の大切な時間を、
なぜその人にささげるんですか。
本当は、愛しているんでしょう?(笑)

人生ってね、公園散歩してるようなもんなの。
公園散歩してて、きれいな花壇があるな、
こっちの花キレイだな、
こっちの花もキレイだな。
あっ、犬のクソがあった。
今日は、あえてクソという言葉を使います。
でも10年間の間には、
あなたに親切にしてくれた人もいたはずだよね。 
あなたにやさしくしてくれた人もいたはずだよね。
それなのに、そういう事は一切忘れちゃって、
この犬のクソの事だけをずぅーと考えて、
あのうんこ、こういう色してたのよ、
こういう形だったのよ……(笑)
色、ツヤ、形、詳しく説明されても、
聞いてる人もツライんです。
だからやめよう。
大切な時間を嫌いな人間にささげるのよそう。
自分にやさしくしてくれた人にささげよう。